腎がん発症のメカニズム

腎臓がん

腎がんは、なぜ発症するか。
淡明細胞型という腎がんのメカニズムになるのですが、
体の中の細胞が、お腹が減ったとなると、
HIF(フィフ)というサインが体の中に出ます。
サインが出ると、血管が出てきて、酸素と栄養を運びます。
これが、細胞が生き残るシステムなんです。
これに対して、食べ過ぎるとだめというものがあって、
これが、VHLと呼ばれているものです。
このVHLに異常がおきるのが腎がんです。
VHLがいなくなるとどうなるか。
VHLは食べ過ぎはだめのサインなので、
HIFがどんどん増えて、血管がどんどん寄ってくる。
血管がいっぱい集まってきて、太りすぎたようなものが、
腎細胞がんと思っていただいていいと思います。
これが、発症のメカニズムなんです。
少し難しくなりますが、
HIFが増えると、細胞の中の核に入ってきて、
VGFといって、血管をどんどん増やしてしまう物質が、
産生されていきます。
がん細胞の中で、VHLがいなくなると、
HIFがどんどん増えてしまう。
そうなると、血管を増やしなさいというサインが、
ずーっと出て、VGFの受容体がどんどん増えてくる。
これが腎がんなんです。
では、このメカニズムのどこかをブロックしてあげれば、
腎がんがよくなるのではないかというのが、
お薬のメカニズムです。

腎臓がん
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